2017-6-7
勝ちたい (首藤 美祝)
5月7日に関西学生女子サッカーリーグが開幕し、春季リーグ全7試合中5試合が終了した。
女子の関西学生リーグは、春季リーグと秋季リーグがあり、秋季リーグで上位(昨年は4位以内)に入ると、12月に開催されるインカレへの出場権が与えられる。春季リーグ1部で8位になると自動降格、7位は入れ替え戦へと進み、そこで負けると秋季リーグは2部で戦うことになる。
今年の目標である「インカレ初出場」という目標を叶えるためには、春季リーグ1部残留が絶対条件だ。
しかし関学サッカー部女子は開幕4連敗。前節は接戦をなんとか勝ちきって今期初勝利を挙げたが、現在勝点3で順位は7位。
リーグが始まる前は、「早く開幕してほしい」そう思っていた。しかしいざ始まってみると、公式戦という緊張感の中で毎週戦える楽しさと同時に、勝つことの難しさ、そして何より大きな悔しさが募るばかり。1試合終える度、残りの試合への不安と焦りが増していく。
試合映像を見直して「なぜあんなプレーをしてしまったんだろう」、「ここは違う判断の方がよかったのではないか」など、反省や後悔は尽きない。しかし終わってしまったものは変えられないので、次の試合のためにどう修正し、準備していくか。
私たちには練習を常に観てくださるようなコーチがいない。グラウンドも限られたスペースしか使用できない中、4回生が中心となって考えてくださったメニューをこなしている。また、男子チームの方が私たちの試合映像を観てアドバイスをしてくださったり、練習でも時おり指導していただいたりして、自分たちの現状を見つめ、改善している。
しかしこれまでの試合、サッカーの技術以前に気持ちの部分で負けてしまうことが多かった。
サッカーというスポーツをしている以上、誰もが勝ちたいと思っているだろうが、対戦相手、目の前の対峙している選手、そして自分に対して、どれだけ勝ちたいと思えるか。負けたくないと思えるか。その気持ちが少しでも劣ってしまうと、その時点で負けてしまうだろう。
私自身、精神論や根性論というものはあまり好きではないが、気持ちがなければしんどいときに走り続けることができないし、いくら技術があっても勝てない。
サッカーをやっている理由は人それぞれだが、「勝ちたい」と思う気持ちはとても大切だと思う。その貪欲な気持ちが、私たち女子チームにはまだまだ足りない。
そして、鶴監督や荒川コーチ、4回生が揃って口にする「スタメン、ベンチ、ベンチ外、スタッフ関係なく、全員で戦おう」という言葉がある。チームが1つになるためには、自分のため、チームのために、どれだけ本気になれるか。
私は現在レギュラーとして試合に出ているが、中学・高校時代はほとんど公式戦に出場したことがなかった。試合に出られない悔しさは強かったし、「チームのために」とは素直に思えない気持ちは大きかった。
関学サッカー部は素晴らしい人たちばかりだし、「チームのために」という気持ちはみんな持っているが、もっともっとやれるはずだ。みんなで高い志を持ち、同じベクトルを向くことができれば、今よりずっと大きな力を発揮することができると思う。
練習や試合で常に選手をサポートしてくださるスタッフさん、多くのアドバイスをしてくださる男子チームの方々、毎試合応援に来てくださる保護者の方々。たくさんの方々のサポートのおかげで、私たちは成り立っている。感謝を伝えるためには、結果で示すしかない。
私はDFというポジションにも関わらず、軽いプレーや失点に繋がるミスをして、チームに迷惑をかけてしまっている。
しかしこのブログを書くことを通して、試合にかける気持ちを再確認させてもらった。
「勝ちたい」。この気持ちを姿勢で示し、残りの試合、必ずチームを勝利に導く。1部残留、そして、インカレへ。
勝つよろこびを、みんなで味わいたい。
女子チーム 2回生 首藤 美祝