2017-6-21
成長 (和田 一真)
関学サッカー部に入部して本当に良かったと思う。もう一度大学を選べるとしても、迷わず関学サッカー部を選ぶ。私がこう思えるようになったのは、それほど素晴らしい組織だと実感しているからだ。さらにこのチームが私自身を大きく変えてくれた。
変われた部分、成長できたところは多くある。サッカー面で言うと、高校生までの私は、「サッカーは試合に出る人だけのもの」と思っていた。なぜなら、ピッチに立って戦えるのは試合に出場するメンバーだけだからである。当時、試合に出場し、勝てば素直に嬉しかった。良いプレーをすると自分自身に満足していた。
しかし、自分が試合に出ていない時期を思い返すと、勝っても負けてもなんの感情も生まれなかった。こんなことしか思えなかった私を変えたのが、関学の特徴である「主体性」だ。関学では、組織が掲げる目標に対して、どうやって貢献するのかを部員一人ひとりが真剣に考え、実行する。学年が上がれば自分だけでなく仲間の貢献の仕方にも目を向けるようになり、互いに高め合っていくようになる。
果たしていま、全部員がこの「貢献」を意識して活動に取り組めているだろうか。一人ひとりが自分はなにをしてチームに貢献するのかを個人で考えて決めてほしい。これは試合に出ていなくても、チームが勝った時に本当に喜べる要因にも繋がってくる。「俺がこういう貢献をしたからチームは勝てたんや!」というように。全ての部員が一つの勝利に対して本当に喜べるのが、素晴らしいチームだと先輩に教わった。自分が出場していない試合でも喜べるようになったのが、高校生の時の私から成長できた部分である。
また、最近になり試合に出ることの重みを実感している。気付くのが遅いかもしれないが本当に全部員170名以上の想いを背負ってプレーしないといけないということである。気を抜いてしまう時間なんて1秒たりともあってはいけない。これを試合に出るメンバー全員は絶対に忘れないでプレーしてほしい。
そして、サッカー以外の面。私はよく先輩や同級生から「4年間で一番成長した男」と言われる。ただ入学時に問題があり、成長幅が人よりあっただけなのかもしれないが…。
それを差し引いて考えても、私は人間的に成長できたと思う。それは、なんでも言い合える同級生や頼もしい先輩に巡り会えたからだと思っている。これまで同期からたくさん注意を受けてきた。ミーティングで泣く人が出るくらいぶつかってきた。偉大な先輩方の背中を見てきた。そうしてきた結果、今では全ての同級生を信頼できるし尊敬できる。自分が見てきた先輩方のようにならないといけないと感じている。こうして、私は「今の私」に変われたと思う。
だからこそ、今年は先輩方のようにチームを引っ張ることに専念する。
いよいよ、今週末から関西選手権が始まる。本当に大事な大会であるのは誰もが承知だ。先のことは考えず、一戦一戦目の前の相手だけに集中する。私はチームを引っ張り続ける。誰よりも声を出す。良い緊張感を持ってスタメン、サブ、スタンドのみんなが自分のすべきことを全うしよう。
そうすれば、必ず良い結果がついてくると思う。そして、一体感の可能性を示そう。
全部員で戦って、必ず優勝しよう。
俺達ならできる。
4回生 和田 一真