部員ブログ

2017-8-30
一体感の可能性を証明する (仲原 潤也)

「自分のためだけに頑張ることには限界が来る。誰かの気持ちも背負ってひたむきにプレーしなさい。」
これは高校時代の監督が仰っていた言葉だ。しかし、今までクラブチームでサッカーをやってきた私は、いつしか自分のためだけにサッカーをやっていたように思う。サッカーにだけ集中できる環境があるということに甘えていた。けれど、関学サッカー部では主体性という言葉を大切にし、部員一人ひとりがサッカー部への貢献の仕方を考えていた。そんな志の高い先輩方や同期を見て自分の視野の狭さを感じた。少しずつではあるが関学サッカー部が私を変えてくれていると思う。

今年のサッカー部が活動する目的のなかに「一体感の可能性を証明する」というものがある。一体感とは全部員が同じ方向に向かい、今できることをがむしゃらにやるということだと思う。そして、その一体感は一朝一夕で作り出せるものではない。部員一人ひとりがサッカー部への貢献の仕方を本気で考えて、行動し、チームと自分と向き合い続ける関学だからこそ作り出すことができるものだ。

この一体感を私は関西選手権で特に感じた。全部員が関学の勝利のために今できることをやっていたと思う。苦しい時にスタンドの応援が何度も私を奮い立たせてくれた。しかし、それでも結果は準優勝だった。一体感の可能性を証明することができなかったことが悔しくてたまらなかったのと同時に、決定的に足りないものがあるのだと痛感した。それはサッカーの実力はもちろん、チームのまとまりもまだまだ足りていなかったということなのだろう。

もうすぐ始まる総理大臣杯では、応援の迫力で、ベンチでの振る舞いで、最後まで諦めないプレーで、一体感を持つことで大学生がこんなにも心が熱くなる試合を作り出せるものだと多くの人に知ってもらいたい。一体感の可能性を証明したい。

「自分のためだけに頑張ることには限界が来る。誰かの気持ちも背負ってひたむきにプレーしなさい。」今となってこの言葉が胸に刺さる。今自分にできることは関学サッカー部の一体感の可能性を証明するために全力を尽くすこと。そして、関学の勝利を願う人達の想いも背負ってひたむきにプレーすることだけだ。

3回生 仲原 潤也


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