2015-4-8
目指し続けた場所(槙島 隆介)
関西学院大学サッカー部には、隣り合うカテゴリー同士で対決を行い、上のカテゴリーが負ければメンバーの入れ替えが行われる「ダービー」という制度があります。
先日、そのダービーに勝利し、試合後「Aチーム昇格」を告げられ、入学前から目指していた目標を一つ達成することが出来ました。素直に嬉しかったです。
しかし、ふと考えてしまいました。「日本一という目標に貢献するには、Aチームで厳しいポジション争いをしていくことと、Bチームでキャプテンをさせてもらいチームを引っ張り、Aチームが気を抜けないような強いチームを作っていくことのどちらが良いのだろうか。」とても贅沢な悩みだと思います。 Bチームでキャプテンをさせてもらった期間は、チームがまとまっていくのが目に見えて分かりとても楽しく、やりがいがありました。大学サッカーをBチームで終えたいと思えるくらい昨年同様に今年も最高のチームです。しかし、僕のこれまでの大学生活を振り返ると、今回のAチームに昇格するチャンスを手放すわけにはいきませんでした。
Aチームで活躍したいという思いを持って入学してから、嬉しい事よりも辛い事をたくさん経験しました。入学早々、長期離脱をしてしまい、その怪我が治ってもまた怪我をしてしまう、という事を繰り返し、入学してからの2年間はサッカーを満足にプレーする事が出来ませんでした。ようやくプレー出来ると思った3年目では、転がってきたボールに着地し両足捻挫という嘘かと思うような怪我の仕方をしてしまい、またもや長期離脱。本当に辛かったです。しかし、その時に気持ちが折れずにリハビリに励むことが出来たのも、「Aチームでプレーしたい。」「プレーしている姿を家族、支えてくれた人達に見てもらいたい。」という思いがあったからです。
目標であったAチームでプレーするからには今まで以上の覚悟と責任を持って、また、支えてくださっている方々への感謝の気持ちを忘れずにラスト一年全力でプレーしたいと思います。
4回生 槙島 隆介