2017-9-20
自分のやるべきこと (木村 公美)
いよいよ大学生活最後のリーグが始まる。
もう始まるという焦りや楽しみという気持ち、寂しい思いなど様々な感情を抱いている。
女子チームは春リーグで二部に降格し、夏はどん底からのスタートであった。
負けると、自分の存在意義に疑問を感じる。私が関学サッカー部でそれを一番感じたのは、二回生の冬である。
私は女子チームのコンダクターをしている。入部した頃は何の知識もなく、コンダクターとしてチームにどう貢献したらいいのかを迷っていた。
二回生の冬、ある選手が退部した。理由には怪我が大きく関わっていた。その時、私は今までにない悔しさを味わった。本当にチームに対してなにもできていないなと。
しかしそれと同時に、私がこのチームでやるべきことは怪我人のサポートだと強く実感した。
その日から知識をつけることはもちろん、より多くのコミュニケーションをとり心身の変化を見逃さないように意識した。また、怪我が出ないようにとたくさんの取り組みをおこなってきた。
しかし、それでも怪我人は出る。軽い怪我から重い怪我まで何人もの選手が苦しんでいるのを見てきた。その度に私はチームにいる意味があるのかと悩む。
怪我を負ってもサッカーをしたいというこの人たちを全力でサポートし、少しでも良い状態でプレーできるようにすること。それが私が今一番できることだと自分を奮い立たせている。
関学サッカー部は学生主体のチームである。だからこそたくさん悩み、自分自身の存在価値がわからなくなるときがくるかもしれない。
しかし、自分自身の貢献の仕方はいずれ見つかる。本気でチームの目的や目標を達成したいと奮闘していれば。
そしてそのひとりひとりの苦悩は、個人やチームの成長につながり、いつか必ず大きなパワーとなるだろう。
今年から体制が大きく変わり、女子チームは何もかもが始めてで手探り状態であり、思うような結果も出ずもがき苦しんできた。しかし、ようやく形になってきたと感じている。
それぞれがチームのために必死にやっていることは決して間違っていない。いつか必ず形になる。だから、最後の最後までチームと向き合い必死になろう。
そしてその感動の瞬間を全員で味わおう。
女子チーム4回生 木村公美