2017-10-16
愛を持って (中倉 由佳)
私はなぜここまでサッカーを続けてきたのか。
それはサッカーが大好きだからです。
私には大切にしてきた言葉があります。
『もっと自分を愛して、もっと人を愛して、そしてサッカーを愛しなさい。』
私が小学生の時、少年団の団長が常に口にしていた言葉です。この言葉を胸に今までサッカーをしてきました。
高校二年の秋、私は関学サッカー部の試合を見て、心が震えました。一つの試合に勝つため、応援も、ベンチもピッチに立つ選手も全員がチームのために全力を尽くしていました。一人一人のチームに対する愛が伝わってきました。当時、高校で結果を出せず、サッカーから心が離れていき、苦しんでいた私に、サッカーの素晴らしさを改めて教えてくれました。
そんな関学がもっと強くなれば、より多くの人に感動を与えることができるのではないかと考えました。このチームの一員となって貢献したいと思い、入部を決心しました。
しかし、春リーグが終了したとき、今の関学は当時私が感じたような感動を与え得るチームではない、そう感じました。入れ替え戦に負けたからという結果だけの問題ではありません。部員一人一人が心からチームを愛して、チームのために戦う気持ちが欠けていました。
なぜ、私は関学でサッカーをしているのか。
仲間とチームを愛し、勝利のために全力を尽くしたい。チームを変えたい。そんな想いをチームの皆と共有し、伝えていかなければ何一つ変わりません。だから私は大好きなこのチームのために想いをこれからも伝え続けていきたい。
愛を持った言葉や行動は人の心を動かします。嫌になる時や辛い時もあります。好きの反対は嫌いではなく“無”。だから嫌いも好きのうち。嫌になったり悩んだりするのも、きっと好きだから。
『もっと自分を愛して、もっと人を愛して、そしてサッカーを愛しなさい。』
この言葉を信じ続けてきた私のサッカー人生は間違っていなかったと、私は最後に選んだこのチームで証明する。
女子チーム3回生 中倉由佳