2017-11-27
厄介者 (稲本 樹)
厄介者といえば私の代名詞。
はい、こんにちは、はじめまして。Bチームマネージャーをしています、稲本樹です。今回部員ブログを書かせていただくこととなったので、なにか印象に残ればと思い”厄介者”という題をつけました。
この題の通り、私は厄介者です。まずは名前です。私の名前は”稲本樹”と書いて”いなもといつき”と読みます。この世に生まれて21年、出席確認、一度も女性として呼ばれたことはありません。もう慣れっこです。2回連続間違えられたときは、そっと背筋を伸ばして綺麗な笑顔で「はい」と手をあげます。また、サッカー部となると、男性で同じ漢字で”たつき”や漢字は違っても”いつき”といった似たような名前の人もいます。いつきと呼ばれたらどっちかわかりません。厄介です本当に。でも嫌いじゃないです、この名前。なぜかは教えません。
さて、名前だけ厄介なのかと言われたら全然違います。中身も大変厄介者です。私が1回生の頃に4冠を成し遂げた井筒元主将には、問題児と言われ続けました。そりゃそうです、右も左もわからない1回生が主将に向かって反抗しまくりだったからです。その厄介者の監視は、代々主将に引き継がれている模様です。他にもあります。選手と言い合い、泣きながらの喧嘩もしましたし、先輩にも言い方がきついとか何回も同じことで怒られるし、そのくせにメンタルが弱くて身体をすぐ壊すし、これほどにも手がかかる厄介なマネージャーは私ぐらいです。
でも、私は今すごく感謝の気持ちでいっぱいです。
今年Bチームを任せてもらえるとなったとき、正直不安だらけでした。このBチームは試合のときは2チームに分かれます。でもマネージャーは私1人です。遠征で大変なときは1日に試合が4本。公式戦も他大学からのハシゴ。といったようなことは当たり前。もうこのシーズンも終わりかけになった今、こんな大変な日常を振り返ってみると多くの人に支えてきてもらったなと実感しています。他のカテゴリーのマネージャーには私の代理であったり、私が来るまで自分のチームと並行して準備を手伝ってもらったり、トレーナーには私が少しでも負担が減るようにたくさん助けてもらいました。
最初の頃は一人で抱え込みすぎて、選手との衝突がたくさんありました。後輩がしっかりしてくれないと言って衝突したことが懐かしいです。今では驚くほどしっかりしていて頼もしい後輩です。先輩には私のことをしっかり指摘されながらも、アフターサポートまでしてもらって、今では包容力満点の先輩たちです。同回生は、お調子者が多いですが1番笑顔溢れる人達ばかりでいつも笑わせてくれます。スタッフ陣は本当に頼もしいばかりで、私が1人でもやってこれたのは彼らのおかげです。本当にありがとう。みんな私の自慢のチームメイトです!
そして、もう1つ。私はみんなに謝らないといけないことがあります。全国を決める決勝トーナメント、B1、B2、両チームとも行くということはできなかったが、全国が決まってからは、全員が全国優勝を狙おうと激しい練習をこなしてきました。吐きそうになるぐらい走り込みました。闘志むき出しで中には練習中にぶつかり合うシーンも見てきました。みんな本気で練習していました。そんな中、私は1人勝手にプレッシャーを抱え込みすぎて体調を崩しました。やらなければならないのに身体が上手いこと言うことを聞きませんでした。3回生になってまで私は何をやっているんだと全国まで時間がないのに本当に情けない気持ちになりました。本当にごめんなさい。
ある日、チーム全員で個々に思うことを40秒間思いつく限り書き出すといったことをしました。私の欄には、頑張り屋とかいじられキャラなどが書いてありました。でもやっぱり最も多かったのは、1人で抱え込みすぎということで、そこからもっと自信を持っていいという意見もありました。やっぱりみんな見ていてくれた、もっと頼って良かったんだと。また、ここで1つの発見がありました。ずっと言われ続けた言い方がキツイと言ったところが、誰1人書かれていなかったのです。なんだかすごい嬉しかったです。何年もみんなに言われ続けたことを少し改善できたんだって。厄介者だけど、それを見捨てずに支えてくれた人のおかげでこうなれたんだと。
最後まで迷惑かけてごめんなさい。いっぱいありがとう!迷惑かけたぶん厄介者なりに最後まで全力でサポートします!!笑顔で終わりましょう!!
男子チーム3回生 稲本 樹