部員ブログ

2015-4-24
楽しめる環境 (福冨 孝也)

2012年1月14日。その日、僕はセンター試験を受けに関学に来ていました。自分の進路のために、受験勉強の成果を出すために、とても気合いが入っていましたが、試験科目を間違えるという大失態を演じてしまいました。「何してんねん」と何度も思いました。しかし、その大失態は僕が関学、そしてサッカー部に入る運命だったのです。

僕は元々、大学ではサッカーを続けるつもりはなかったのですが、昔からのサッカー友達が関学に多くいること、そして、どうしても高校で経験できなかった高いレベルでのサッカーをしたくて、入部することに決めました。

関学での練習初日は乳酸というきついメニューでした。「きつい」などの弱音を吐いている人が多かったのを覚えています。僕もきつかったのですが、それよりもサッカーが上手い人たち、サッカーを死ぬ気でやっている人たちと一緒にサッカーをできている喜びの方が大きかったです。その気持ちは今でも変わりません。「きつすぎて倒れるんちゃうか」と思うような関学の厳しい練習では、いつも高校時代のことを思い浮かべます。あの時の緩い雰囲気でサッカーをするより、倒れてでも厳しい雰囲気でサッカーをする方が自分には向いているし楽しい、と。僕が経験したような高校時代を過ごした人は関学サッカー部には本当に少ないと思います。そのような経験をしたからこそ、今、サッカーを本気で楽しめる環境にあるということに喜びを誰よりも感じているし、みんなにもそのことを感じて欲しいと思います。

関学は、他大学に比べても非常にレベルが高く、どのカテゴリーも真剣にサッカーに取り組んでいます。サッカーを本気で楽しむ環境はどのカテゴリーも整っています。実際、去年の紅白戦は非常にレベルが高くて、おそらくAチームの人は全員、紅白戦がメチャクチャ楽しかったと思います。Aチームだけではなく、全カテゴリー、全選手がサッカーを本気で楽しめるようになったら、関学の掲げている目標を達成できると確信しています。

4回生  福冨  孝也

2015-4-22
本気になれること(才野 裕太)

この部員ブログを書くにあたって、これまでの自分の大学サッカーとはどんなものだったかと考えました。みんな同じかもしれませんが、僕自身もAチームで試合に出ることをイメージして入部をしました。しかし、自分が思い描いていた理想と現実は違いました。自分に対する評価に納得がいかないというより、上のカテゴリーの選手との実力差を突きつけられたという感じでした。しかし、そのような状況でもサッカーを続けているのは、本気でサッカーをしたいという思いがあるからです。大学時代は自由な時間が多く、様々な経験ができると思います。その中でなぜサッカーをしているのかと考えると、やはり、サッカーに本気で取り組むということが、いま一番やりたいことだからです。そして、関学サッカー部は本気でサッカーに取り組むことができる環境であるからこそ、関学サッカー部でサッカーしていると思います。あと一年本気でサッカーができることをかみしめながら悔いが残らないようにサッカーをしたいと思います。

関学での大学サッカーも4年目となり、ラスト一年となろうとしています。チームの目標は日本一です。自分がこれまで所属したチームは、日本一を狙えるチームではなかったので、日本一を目指すチームに所属していることを誇りに思います。けれども150人近く部員のいる関学サッカー部の中で日本一になるためにどういう風に貢献したらいいだろうか。
関学サッカー部にはそれぞれ役職があり、そこでの取り組みもチームに貢献するためのひとつの手段だと思います。その役職の取り組みをしたから、試合に勝ったとか、その結果がでたのはこの取り組みをしたからというふうに直接的にチームの結果になるわけではないと思う。けれども、役職でやっていることがチームの日本一につながっていると信じてやっていきたいと思います。

チームが日本一になったとき、自分は日本一を心の底から喜べるか。自分自身がピッチに立っていなくてもピッチの選手と同じように日本一を味わうことができるか。正直それは日本一になってみないとわからないと思います。だから、日本一になったときにやってきてよかったと思えるようサッカー部に向き合いたい。
そして、小学3年生からいままで13年間続けてきたサッカーのラストイヤーとして、サッカーに本気でいたい。

4回生  才野 裕太

2015-4-17
関学で成長した自分(小野晃弘)

関学サッカー部に入部した当時、なかなか上のカテゴリーに上がれず「ここは自分に合わない、思い描いていた事と違う」など文句ばかり言っていた気がします。しかし、関学サッカー部はどんな時でも真剣に取り組んでいる者にはチャンスを与えられるところであり、そのチャンスを活かしていく先輩方やチームメイトをみて、自分も周りのせいにすることなく、サッカーに取り組もうと思うことができました。

今後もうまくいかないこと、やりたくないことはあると思います。むしろ、社会の中ではうまくいかないことの方が多いかもしれません。しかし、そんな時にこそ、その人間の本質・その人間の強さが見られると思います。

今では関学サッカー部が好きです。一緒に頑張ろうと思える仲間たちを見つけたからです。そんな仲間たちと共に関学サッカー部が日本一のサッカー部だと誇れるようになりたいです。

大学卒業後、サッカーとどのように関わっていくかは分かりませんが、今は少なくとも、本気でサッカーをすることができます。こんな風にサッカーができるのも、この1年が最後かもしれません。サッカー部の事以外にもやるべき事があるかもしれませんが、幼稚園から続けてきたサッカーと真剣に向き合い続けたいです。
この環境を与えてくれている両親、スタッフ、チームメイト、支えてもらっている方々に感謝をし、自分がチームの日本一に向けてどれほど貢献できるかは分かりませんが、自分の持っているもの全てを出し尽くしたいです。

4回生 小野晃弘

2015-4-15
期待と責任を背負って(呉屋大翔)

今年僕は副将という役職を与えられ、幹部になりました。「呉屋が副将になった」というのを聞いた過去の先輩たちや知り合いの人はみんな驚いたと思います。自分自身今まで生きてきた中で一番責任のある仕事を任されました。「あいつにできるのか?」という言葉もたくさん聞きました。でもそんなことを言われるのは当然のことでした。

下級生の頃の僕は練習に全力で取り組まなかったり、先輩にファールばかりして成山監督に帰れと言われたり、同期のやつと喧嘩をして成山監督に帰れと言われたり、とにかく自分勝手な行動ばかりで成山監督に怒られてばかりでした。「試合に出て、点を取って活躍して、チームを勝たせたらいいんでしょ?」僕の心の中は三年間ずっとこんな感じでした。

しかし四回生になり幹部になってようやくもっと大事なことに気付きました。関学サッカー部にはメンバーに入れず悔しい思いをしてもスタンドから必死に応援してくれる部員がいて、大人のコーチがいなくて学生だけで練習をしなければいけない選手もいて、グラウンドをフルで使える練習が週に数回しかない部員もいます。そのような状況に置かれてもなお必死に練習に取り組みつつ、Aチームのリーグ戦で応援するのはもちろん、関学とは関係のない試合でボールボーイ、運営の準備、四回生には係の仕事もあります。このような部員の存在が強い関学を、学生主体の関学サッカー部を作り上げているのです。これを試合に出る選手が理解していることが関学サッカー部の伝統であり“日本一を取らなければいけない理由”ではないのか、ということに気付きました。

そして僕は一年生から試合に出させてもらってきて、今年がラストイヤーです。三年間試合に出続けてきて、まだ一度もチームに日本一をもたらすことができていません。僕にはスタンドから応援してくれる部員たちの期待、関学サッカー部を応援してくれている方々の期待、OBの方達の期待、様々な人の期待とプレッシャーを背負ってピッチに立つ責任があります。「周りなんか気にせず自分のプレーをすればいいよ。」とアドバイスをくれる方もいます。でもそれではダメです。『いろいろな方の期待とプレッシャーを背負いきって結果を出す。点を取り続け、日本一にチームを導く。』これが四年目で僕が絶対達成しなければいけないことです。仲間たちと最高の景色を見るために、僕は最後の一年、覚悟を持って闘い、ここまで自分を成長させてきてくれた関学に対して感謝の気持ちを形で表したいです。

4回生 呉屋大翔

2015-4-10
ただ可能の限界を(荒井拓海)

チームスポーツをする以上チームを代表して試合に出られる人数は限られていて、レベルが高くなったりチームの人数が増えれば増えるほどその人数は一握りになります。これは否が応でも突きつけられるものであり、選手の宿命だと言えます。今までチームを代表して試合に出場していた自分は大学サッカーでこの問題に直面しました。試合に出場できない人はチームに貢献していないのか。存在意義は薄れるのか。これはサッカーをやる上で切っても切り離せないものでした。大学サッカーでの長い時間、目の前の練習や試合が自分にとって、もっと言うとチームに対してどんな意味があるのか納得できず、サッカーに対する情熱さえ失いかけました。

関学サッカー部を通じて出した結論は「Aチームで試合に出ることとCチームで頑張ることには同じ価値がある」ということです。どのカテゴリーにいても、たとえそれがどんなに小さな練習試合であっても、関学サッカー部を代表してチームを背負い最後まで全力で戦い抜くこと、行動規範の中に関学サッカー部に所属しているという誇りがあること、これは3回生のときC1チームの主将を経験させてもらい感じたことです。

Aチームで試合に出場する選手よりそうではない選手が圧倒的に多い中で”彼ら”が何を考え、どう振舞っているかでその集団の価値は大きく変わると思っています。そして大多数を占める”彼ら”の存在がチームを鼓舞し、チームの成績に直結することを今まで何度も見てきました。”彼ら”が真摯に取り組みやっていることはチームにとって目に見えない間接的なものではあるものの、チームへの貢献に直接的につながるものであると信じています。それが関学サッカー部の強さの真髄であると思っています。だからこそ今年度副将として一人ひとりが関学を背負ってやっていることを、学生主体で行う可能性を、関学サッカー部の魂を後輩に残していきたい。さらに強いものにしたい。そこに関学サッカー部で自分の学生サッカーを終えることの意味があるような気がしています。

こういうと自分がやっていることへの正当性を主張したいだけなのかもしれません。しかし、自分が集団にとって必要とされる存在に成長し、人から信頼され役割(ポジション)をもらうために人間性を高め続けることはこれから生きていく上で必ず必要とされるのではないでしょうか。それがサッカーをやる上で常々言われ続けてきた「サッカー選手である前に一人の人間であれ」のひとつの答えだと思っています。
中学生のときから必ず試合前に自分に言い聞かせている古代ギリシャの言葉があります。「わが魂よ、不死を求むることなかれ、ただ可能の限界を汲み尽くせ」刻々と近づいている引退まで持っているもの全てを出し尽くしたい。

 

4回生 荒井 拓海

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