部員ブログ

2019-7-1
決断のその先(藤原啓太)

「人生は決断の連続だ。」こんな言葉はありきたりすぎて、自分の人生がどうだったかなんて考えたこともなかった。だが今振り返ると、私はこれまで多くの決断をしてきたと思う。

5歳の時にサッカーを始めたことから始まり、中学受験や高校時代のキャプテン決め、大学でもサッカーを続けることなど本当に多くの決断があった。その中でも間違いなく一番大きな決断となったのは選手をやめ、コンダクターに転向したことだ。10年以上続けてきたサッカーをやめることは正直怖かったし、生半可な覚悟で決めることは出来なかった。もう少し選手としてチャレンジしたい、純粋にみんなともっと本気でサッカーがしたいという葛藤がもちろんあった。それでもコンダクターになるという決断ができたのは、自分ととことん向き合った時間の中でチームに貢献したい、理想の自分に近づきたいという強い意志を見つけることが出来たからだ。

関学サッカー部に入部してから、人間的成長を目指す活動や、Aチームを全員が本気で応援できる姿を見て、素直にこの組織が好きになれた。また選手時代、ピッチ内外で尊敬できる先輩に出会うこともできた。だからこそ組織に貢献したい思いが生まれ、理想の自分を見つけることが出来たのだと思う。残された時間を選手として過ごすのか、それともコンダクターとして過ごすのか、どちらのほうがチームに貢献できるか、理想の自分に近づけるか、天秤にかけ何度も考えた。答えはコンダクターということはすでに分かっていた。でも決めるのが怖くて、決めきれないまま時間だけが過ぎていった。そんな中、決断仕切れない自分を最後に一歩踏み出させてくれたのは同期の存在だった。それぞれのサッカーをする理由や目標、周りからの自分の評価や期待、純粋にどうあってほしいかという様なありのままの言葉や思いを聞き、それに対して自分が何を感じて何を考えているのかを全て話した。ありのままでぶつかりあったかけがえのないあの時間があったから私は大きな決断をすることができたのだ。
 
私は今、C2のコンダクターとして活動しており、そこに大きなやりがいを感じている。毎日、自分の力不足を感じるし、反省も多く出る。でもそれを活かして練習をどう変えるのか、チームの士気を高めるために何をしなければいけないのか、一人一人の選手にどのようなアプローチをするのか。様々なことを考え、行動に移すのが素直に楽しいと感じている。ただコンダクターになってからの約5カ月の間にこの決断が正解だったのか、それとも間違いだったのかと迷い、考える時期があったのも事実だ。外から練習を見ていると、本当にサッカーがしたくなるし、プレイヤーでは気づけないことに気づき、知らないことを知れる今だからこそサッカーがしたいと思う。コンダクターとしてではなく選手として、努力し周りを引っ張るほうがチームにとっても、自分にとってもよかったのかと考える瞬間もあった。コンダクターになって良かったのか、自分に問いかけるも、分からない、また問いかけても分からない。そんなループにはまりながらも、ふとした瞬間に気づくことが出来た。自分が下した決断が正解だったかなんてその結果が出た時にしかわからないということを。決断の本質はそれを下す瞬間ではなく下した後、どのような行動をするのかにあると思う。目先の行動や物事に理由ばかり求め、無駄と決めつける、楽をしたい、失敗したくない、という弱い自分に負けそうになる瞬間が必ずある。でもそんな時、自分に負けずにどれだけ努力し行動できるか、自分の向かうべき場所を見失わないかが勝負だと思う。どちらの決断がよかったのかはその瞬間には分からない。分かるのは4年間の大学サッカー生活を終えた引退の日、もっと先の社会に出てからかもしれない。だから今はどんなに苦しいことがあっても行動を起こし、努力し、成長し続けるしかない。そうすれば悩みながらも下した決断が良かったと思え、これまでの努力も報われると私は信じている。

最後にコンダクターに転向するという大きな決断を支えてくれたすべての人に感謝したい。特に何度もミーティングを重ね、本音で語り合い、私の決断を後押ししてくれた同期のみんな。本当にありがとう。この決断から大きなことを学ぶことが出来た。だから私はコンダクターとして、関学サッカー部を支える存在として、行動し続ける。努力し続ける。そして成長し続ける。それが自分の決断に大きな意味を持たせ、組織への貢献に繋がると思うから。この決断をして良かったと笑えるように、今年は日本一、来年は自分たちが掲げる目標を必ず掴み取る。

最後にC2のみんなへ
C2チームは本当に難しいカテゴリーだと思う。公式戦もなくて、今は人数も多く、一人一人の練習試合の出場時間は短い。そんな中でアピールしなければいけないし、苦しいハードな練習もある。頑張っても評価されない、怪我に悩まされている人も上のカテゴリーから落ちてきた人もいる。当然心が折れそうになる瞬間もあると思う。でもコンダクターとして心から思うのはそこで腐らず、努力を続けてほしい、自分を高める決断をしてほしいということ。一人一人に上のカテゴリーで輝ける良さがあるし、逆境に負けない強さがあると感じる。このブログを書くにあたって、コンダクター転向を決意した理由やそこにあった思いを振り返ったからこそ、今何すべきかが見えた。だからもう一度なぜこの組織に入ったのか、なぜ大学でもサッカーを続けているのか考えてほしい。そうすれば今何をすべきなのかが見えてくると思う。一人一人残された時間は違うけれど、まずは明日、昨日の自分を超えられるようともに努力しよう。

男子チーム 3回生 藤原啓太

2019-6-13
想い(松本大輝)

「周りに良い影響を与える人間になれ。お前はそうなることができる。」
これは中学生の頃、教師から指導された時に言われた言葉である。

何のためにサッカーをしてきたのか。
小学生の頃に始めて、中学高校そして大学まで続けているサッカーだが、そもそもなんでサッカーをしているのか考えた事もなかった。小・中学校の頃はチームに目標もなくただがむしゃらにボールを追いかけて楽しんでいた。高校になって初めてチームに目標・目的が生まれ、達成もした。しかし個人的に強くサッカーをする目的があるわけでもなかった。チームに目的があったため個人の部分まで考えられてなかったのだろう。もちろんサッカーは大好きで自分の中で生活の軸となっている存在である。大好きだからやっている事も理由の1つだ。
ただ、ひたすらにプレーしてきた今までとは違い、関学大サッカー部は個人が競技でもそれ以外でもレベルの高い人達が集まった集団でそこに自分は身を置いている。そんなチームに入ってから自分は何の為にサッカーをしてきたのか考えることが格段に増えた。正直、考えれば考えるほどうまく言葉にできないし、たとえ何かそれらしい答えを思いついたとしてもそれは後付けの理由でしかない気がして自分自身で受け入れなかった。大学でサッカーをプレーしながらも悩み続けていた。そんな私にある転機が来た。

突然だが、現在私は選手をしていない。
結論から言うと私は今、コンダクターをしている。コンダクターとは学生コーチというか、トレーナーというか…簡単に説明し難いものだ。そもそもコンダクターとは、について話すととても長くなるので今回は深く述べないでおく。
大学サッカーに足を踏み入れて2年が経とうとする頃、分かってはいたが学年からコンダクターを出さなければならないという壁にぶつかった。毎週ミーティングを重ねる中でそれぞれが自分がサッカーに対する想いや、なぜこの部活に入っているのかを学年の皆んなに伝えた。私はそこでコンダクターになることを決意した。サッカーをする目的を見つけられなかった訳ではない。このミーティングを通して真っ先に思い浮かんだのが、冒頭に出てきた言葉である。周りに良い影響を与えるということははっきり言ってかなり抽象的だ。良い影響を与えているかどうかなんて目に見える結果に表れることは無いし、どこまで自分が影響力を持っているのかも測れない。ただ、私は選手ではなくコンダクターとして周りに良い影響を与える道を選択した。もちろん選手を続けてもコンダクターになっても良い影響を与える人間にはなれるだろう。しかし、様々な人と話を重ねる中で自分自身の人間力の部分を大きく評価していると言われたし、されていると感じた。自分は特別凄い事が出来る訳でもないし、華やかなキャリアがある訳でもない。中学の頃からこの言葉を軸に、相手のことを常に考えて行動していた結果なのだろう。選手ではない私がどこまでできるのか、自分という人間が一番組織で貢献するためにはこのポジションになるべきだという考えからコンダクターを志願した。

私が思うに良い影響を与える人間とは、自分自身が常に全力で毎日を過ごすことで、付いてくる仲間が自分と同じように、自然と全力で闘うことを可能にする人間だ。そのためには何事にも妥協をせず、自分自身が全力でチームの為に動くことが求められるだろう。自分がミスをすれば、それがチームに伝わって悪い空気が流れるかもしれないし、努力すればするほどチームが良い方向に傾くかもしれない。そんな大事な立ち位置にいることを幸せに思うと同時に、残りの2年弱を全力で走り切りたい。

最後に、私がコンダクターになることを素直に受け入れてくれた3回生のみんなに感謝している。ありがとう。私はこの学年が何よりも大好きだ。

いつか私が良い影響を与える人間になれたとき、必ず日本一という景色が見えているはずだろう。

男子チーム 3回生 松本大輝

2019-6-6
自信とは(三浦玲実)

「関学サッカー部の部員は自信に満ち溢れている」

高校の頃に抱いていた関学サッカー部のイメージである。
私もこんな風にキラキラオーラの漂う人間になりたい、成長したいと思い入部を決意した。

しかし理想と現実は程遠く、満ち溢れるどころか自信はなくなるばかりだった。
サッカーをするたび、ミーティングをするたびに私の弱い部分ばかりが見つかってしまう。
周りのみんなはこんなにも輝いているのに、自分だけなぜ何も持ってない人間なのかと何度考えたことか、、、

関学サッカー部では「貢献」という言葉がよく使われる。何もない自分に果たして何ができるのだろうか。
永遠の課題である。

そうこうしているうちにラストイヤーが始まった。
最高学年として、チームをまとめる側の人間として様々なところで責任のある行動を取らなければならない。
新チームが始まって以来、自分が思っている以上に表現しないと、相手に伝わっていないことは多いなと感じている。
さらに、歴代の先輩の背中の大きさを、身をもって実感している。後輩に常にカッコいい姿を見せ続けてくれた。

学年を重ねるごとに気づいたことがある。
今まで私が憧れていた人達は自信に満ち溢れているからすごいのではない。
自分がやるべきことに対して、自分の頭で考えて行動している。そこにはチームのためという責任があるから、行動できるし、私が憧れていたのはそういう人物像だったのだと改めて分かった。

確かに、泥臭くてもチームのために体を張って戦う姿が頼もしかった。

なぜそんなことにも気づかず、自信がないということに足を引っ張られたのか。

ただ自分の才能を誇りに思うということではない。その言葉通りシンプルに「自分を信じる」ということが私には欠けていた。

自分の選んだ道を信じること。
関学サッカー部に入部を決意した自分を信じること。それが一番大切だと分かった。

そしてチームを信じること。
いつもチームのためにと意見を言ってくれる後輩。本音でぶつかってくれる同期のみんな。周りを見渡せば頼れる人たちばかりである。

今年の最後に、みんなと笑顔で終われるように。
その目標を達成するために私がやるべきことは数え切れないほどある。

しかし、その手段を選んで勝ったとして、全員で喜べるかはまだ分からない。

けれども、今できる最大の努力をし、全力で人ともサッカーとも向き合うラストイヤーにしたいと思う。

女子チーム 4回生 三浦玲実

2019-5-22
女子チームのみんなへ(渡邉菜々)

今の私の大学生活は、高校生の時に思い描いていたものとすごく掛け離れている。
部活に入る気持ちは全くなかった。サークルにアルバイト、友達と遊んで、、、そんな大学生活になると思っていた。
入学してしばらくたち思っていたように友達もできず、毎日暇ばかりしていた私は、愛に誘われたためなんとなく部活の体験に行ってみた。暇つぶしのつもりで行き、もちろん入部する気なんてなかったが、当時の4回生にいきなり入部届を渡され、「明日までに持ってきて」と言われ、断ることができず成り行きで入部することになった。しかし、今では入部して良かったと心から思っている。

女子チームに入部し多くの経験をした。試合で全く勝てず毎週のように泣きじゃくったり、同期と喧嘩したり、先輩に文句を言っては怒られ、遅くまでミーティングをしたりと言いだしたらきりがないが、思い返すといい思い出ばかりではない。何度、部活を辞めようと考えたか。しかし、私を部活に引き止めたものがあった。それは女子チームみんなの笑顔だ。試合に勝った時のみんなの笑顔を見ることが私の幸せだった。その笑顔をもう一度見たいと思うと、どんなにきつくても辛くても、部活を辞めることができなかった。その笑顔が私の原動力となった。

今年の女子チームは、3シーズンぶりに1部リーグの舞台に戻ることができたが、1部リーグは私たちにとってものすごく高い壁である。その壁を乗り越えることができたなら、みんなの最高の笑顔が見られるだろう。しかし、その壁は1人では乗り越えることができない。女子チームみんなで支え合い、鼓舞し合い、乗り越えなければならない。
かつて私のようにアホで能天気な頼りない主将はいなかったと思うが、みんな私に力を貸してほしい。意地でも春季リーグで1部に残り、インカレに行こう!
そして、みんなで最高の笑顔を咲かせよう。

女子チーム 4回生 渡邉菜々

2019-5-12
全員で成し遂げる(谷本一星)

この大学サッカーで本気でサッカーをすることは最後になるかもしれない。関学サッカー部でどのような最期を迎えることができるのか。関学サッカー部に入ってよかったと思うためにも全力でやり遂げたい。

今までの人生はサッカー中心で、日常では経験することができない感情をたくさん学ぶことができた。嬉しさ、楽しさ、悔しさ、辛さなど、かけがえのない思い出ばかりである。
特に関学サッカー部での3年間はサッカー人生で1番濃密な時間だった。
私自身は、C1、C2、C3チームを経験した。ずっとCチームだった。自分の実力のなさを痛感し、過去最高に自分の下手さを思い知った。とても悔しく、そして苦しかった。
大学サッカーに挑戦するにあたって、高校では経験できなかった全国大会や日本一を目指したいという気持ちが強くあった。だが、大学サッカーのレベルは高く、今までのようにうまくいかなかった。
1年生の内から、AチームやIリーグで活躍する同期がうらやましくてまぶしかった。
自分はグラウンドを使えずに余白で練習をしたり、グラウンドが使えるのに走るだけの練習をしたり私にとってなかなかの挫折だった。
自分がサッカーをしている姿が大好きな両親にはかっこいい姿を見せられずに悔しかった。
初めての大怪我にも苦しんだ。大事な1年がリハビリで終わってしまった。
大学のサッカーは、悔しくて、苦しくて、達成できたことは何もなかった。
入部する前に、思い描いた大学サッカーとは程遠いものだった。
それでも、諦めずに前を向いて頑張れたのは、どんな状況であっても応援してくれる両親、大きな背中で引っ張ってくれた先輩、生意気だけど頼りになる後輩の存在があったからだ。特に、日本一を共に本気で目指し、いつも側にいる同期の仲間のおかげで自分も諦めることなく上を向き続けられた。
関学サッカー部は、毎年4回生の色があり、日本一の目標に向かって本気で取り組んでいる。日本一になる為には、何が必要なのかを学生主体で考えていろんなことに挑戦してきた。当事者意識の少ない自分を巻き込みながら引っ張ってくれた先輩方が居てくれて、サッカー部のことが、学年が上がるごとに好きになった。

私は関学サッカー部で、ラストイヤーを迎えられることに誇りを持っている。何よりもチームメイトが自分の尊敬できる仲間であるからだ。今年の4回生は人数が少ない。その分、ひとりひとりの影響力が必要で、それぞれの強みを生かしていかないといけない。だれよりも努力し、日本一のチームになることにすべてを懸ける主将の竹本。陰からチームを支え、なんでも任せることができる主務の実言。様々な役割でチームを支え続けるコンダクター、マネージャー。4回生は任された立場でピッチ外でも試行錯誤しながらチームのために新しいことに挑戦し続けている。1回生から続けているミーティングはお互いを知るきっかけにもなった。私は、この尊敬できる仲間が大好きだ。だからこそ、自分もサッカー部のために力になりたいし、最後は全員で喜びを分かち合いたいと心の底から願っている。

そのために今の自分がチームのためにできることは、CチームがIリーグで全国大会に進出することである。そして、Cチームの選手(自分自身も)からA、Bチームで活躍する選手が出てくるようなチームにならないといけない。現状のチーム状況では、到底達成することはできない。シーズンが始まって数カ月たったが、Cチームの主将としてチームをまとめ切れない自分の不甲斐なさ、無力さを嫌になる程感じている。頼りになるキャプテンにはなれていない。今までの自分は、本気で取り組んでいる人に憧れ、追いつこうとしてきた。だが、今度は自分が本気になる立場にならないといけない。本気じゃないやつに後輩はついてこない。自分ができることは、チームに本気で向き合い精一杯の力を尽くすことだ。私は、うまい選手じゃないからこそ、体を張り、声を荒げ、何が何でも勝ちたいと思う気持ちを前面に出していく。
Cチームには自分よりもうまい後輩はたくさんいる。そんな頼りになる後輩達を自分が巻き込んでいかないといけない。
関学サッカー部で過ごしてきた日々はうまくいかないことがほとんどだった。それでも、隣には共に戦う仲間の存在があった。だから、自分もここまで頑張ることができた。

私は、この仲間と大学サッカーで出会えてかけがえのない時間を過ごしてきた。
この仲間と日本一になるために、自分の出せる力全てを注ぎたい。そして、最後に全員で笑顔で喜び合おう。

男子チーム 4回生 谷本一星

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