部員ブログ

2017-10-4
こだわり (吉田 賢史)

「存在感のあるゴールキーパーになる。」
これはゴールキーパーを務める私が、常に心がけていることであり、永遠の課題である。

サッカーの試合は均衡すればするほど、失点の影響力は大きくなる。その失点に最も大きく関わるポジションがゴールキーパーである。ミスをすればそれが敗因になりかねない。しかしながら、試合の流れで直接的に点に関わることは難しい。ゴールキーパーとはある意味、我慢やもどかしさが伴うポジションである。私は、そのような厳しい立場であるゴールキーパーに非常に魅力を感じている。
なぜなら、チームを救うセービングができるからだ。そのため、ゴールキーパーの醍醐味とも言えるセービングにこだわりを持ち続けてきた。このように私は、相手の決定的なシュートを阻止することでチームで存在感を示していると自負している。

私は、今年もIリーグを戦うことになった。新チームが始動した時、私はAチームに所属していたが、ある日Bチームに落ちることを宣告された。その時、高橋コーチから「お前を使ってきたけど、絶対的な存在とは思わなかった」と言われた。本当に悔しかった。しかし、この経験から、自分の実力不足を認めることができた。「もう一度頑張ろう。」心からそう思えた。その結果、Bチームでは今まで以上に声を出し続けることができ、「チームに貢献したい」と強く思うようになっていった。

B1チームは、今週Iリーグ最終節を迎える。その試合は私にとって大きな意味がある。なぜなら、相手は関西大学であり、リベンジマッチだからである。一昨年からBチームは、Iリーグにおいて関西大学に勝てずに「関西王者」を受け渡している。しかし私は、今年のBチームはこれまで経験した中で一番強いと感じている。だから、全員の力で勝ち、Bチームの強さを証明したい。そして、絶対に関西王者として関学が全国に行く。そのために私は綺麗なサッカーはできないかもしれないが、ゴールキーパーとして泥臭くゴールを守り続けることを決意する。そして、チームがどんな状況であっても、絶対的な存在感を示すゴールキーパーになる。

男子チーム4回生 吉田 賢史

2017-9-20
自分のやるべきこと (木村 公美)

いよいよ大学生活最後のリーグが始まる。
もう始まるという焦りや楽しみという気持ち、寂しい思いなど様々な感情を抱いている。

女子チームは春リーグで二部に降格し、夏はどん底からのスタートであった。
負けると、自分の存在意義に疑問を感じる。私が関学サッカー部でそれを一番感じたのは、二回生の冬である。

私は女子チームのコンダクターをしている。入部した頃は何の知識もなく、コンダクターとしてチームにどう貢献したらいいのかを迷っていた。

二回生の冬、ある選手が退部した。理由には怪我が大きく関わっていた。その時、私は今までにない悔しさを味わった。本当にチームに対してなにもできていないなと。
しかしそれと同時に、私がこのチームでやるべきことは怪我人のサポートだと強く実感した。

その日から知識をつけることはもちろん、より多くのコミュニケーションをとり心身の変化を見逃さないように意識した。また、怪我が出ないようにとたくさんの取り組みをおこなってきた。

しかし、それでも怪我人は出る。軽い怪我から重い怪我まで何人もの選手が苦しんでいるのを見てきた。その度に私はチームにいる意味があるのかと悩む。
怪我を負ってもサッカーをしたいというこの人たちを全力でサポートし、少しでも良い状態でプレーできるようにすること。それが私が今一番できることだと自分を奮い立たせている。

関学サッカー部は学生主体のチームである。だからこそたくさん悩み、自分自身の存在価値がわからなくなるときがくるかもしれない。
しかし、自分自身の貢献の仕方はいずれ見つかる。本気でチームの目的や目標を達成したいと奮闘していれば。
そしてそのひとりひとりの苦悩は、個人やチームの成長につながり、いつか必ず大きなパワーとなるだろう。

今年から体制が大きく変わり、女子チームは何もかもが始めてで手探り状態であり、思うような結果も出ずもがき苦しんできた。しかし、ようやく形になってきたと感じている。

それぞれがチームのために必死にやっていることは決して間違っていない。いつか必ず形になる。だから、最後の最後までチームと向き合い必死になろう。
そしてその感動の瞬間を全員で味わおう。

女子チーム4回生 木村公美

2017-9-13
強い関学 (藤田 大輝)

「強い関学を取り戻そう。」
これは前期のリーグが終わり、関西選手権が始まる前に高橋コーチがミーティングでおっしゃった言葉です。
私が1回生のとき、関学は全てのタイトルを獲り4冠を達成しました。私はスタンドから応援する立場でしたが、「関学は強いチームだ」と思い、誇らしい気持ちと同時に「自分も強い関学の一員としてこのピッチに立ちたい」という野心を持ち、毎日の練習に取り組んでいました。

それから2年が経った現在、関西リーグ4位、関西選手権でも阪南大学に圧倒され、先日行われた総理大臣杯では明治大学に結果、内容ともに完敗。関学は決して「強い関学」とは思われていません。
正直それが悔しい。

私は「強い関学」を見せなければいけない立場にいながら、大学サッカー界どころか応援してくれている部員にすら、そのような姿を見せることができていません。

チームや自分自身、思うような結果が出なかった時、すごく悩みました。そうしたなかで、なぜ「強い関学」であるべきなのか考えるようになりました。
私なりの答えは「関学は素晴らしい組織だということをもっと多くの人に知ってもらいたい」からです。どれだけ素晴らしいかはこれまでの部員たちが語ってくれているのであえて書きませんが、部員全員がこのチームにいることに誇りを持っていると思います。
2年前4冠を手にした「強い関学」と結果が出ていない今の関学を知っていることから、関学がどんな組織か知ってもらうための1番の方法は結果だと感じています。どれだけ良い組織でも結果を残さなければ知ってもらうことすらできません。だから「強い関学」でなければいけません。

今シーズンもまだ半分残っており巻き返すには充分です。リーグとインカレのどちらも絶対にタイトルを獲りたいです。そして、全国に「関学は強いぞ」ともう一度思わせ、この素晴らしい組織を知ってもらい、見にきて応援してほしい。
だからこそ、私はチームのために走り勝利に貢献します。そして全員が笑って今シーズンを終え、必ず「強い関学」を取り戻そう。

3回生 藤田 大輝

2017-9-3
「自分らしく戦う」(難波 圭輔)

いよいよ明日、私たちは総理大臣杯初戦を迎えます。なかなか思うような結果が出ない中、苦しみながらもチーム全員で掴んだ全国大会。いつも通り緊張していますが、私らしいプレーを心がけて楽しみたいと思います。

「難波はチームで一番頑張れる選手だ」
2年前、成山一郎前監督に言われたこの言葉を私は今でも大切にしています。当時私は、C1チームからAチームに上がり本当に苦しい時期でした。周りのレベルの高さについていけず、Bチーム落ちを宣告された時に言われたのがこの言葉です。チームに欠かせない選手になるために、自分の磨くべき強みがなんとなく見えた瞬間でした。それから私は、”一番頑張る”ことにこだわり続けています。試合はもちろん、何気ない練習一つひとつ、ランニングメニュー、与えられた環境で誰よりも頑張る。このような取り組みが、今の自分に繋がっているのだと確信しています。

私は、4年間でC2からAまでの全てのカテゴリーを経験して、今ここに立っています。本当にたくさんの人たちに支えられてここまでやってくることが出来ました。特に大好きな4回生のみんなには、感謝しています。この仲間達と共に日本一を成し遂げたいです。だからこそ、私は誰よりも全部員の想いを背負って戦いたい。戦わなければならないと感じています。

今年のAチームには、技術に優れた下級生がたくさんいます。彼らは結果でチームを引っ張ってくれます。だからこそ私は、チームが苦しい時こそ誰よりも走ってチームを引っ張りたいと思います。そして絶対点を取ります。

きっと明日も厳しい試合になるでしょう。私は全部員の想いを背負い、「チームで一番頑張れる選手」をピッチ上で表現します。なので関学サッカー部178名、全員で戦いましょう。
関学は必ず勝ちます。

4回生 難波 圭輔

2017-8-30
一体感の可能性を証明する (仲原 潤也)

「自分のためだけに頑張ることには限界が来る。誰かの気持ちも背負ってひたむきにプレーしなさい。」
これは高校時代の監督が仰っていた言葉だ。しかし、今までクラブチームでサッカーをやってきた私は、いつしか自分のためだけにサッカーをやっていたように思う。サッカーにだけ集中できる環境があるということに甘えていた。けれど、関学サッカー部では主体性という言葉を大切にし、部員一人ひとりがサッカー部への貢献の仕方を考えていた。そんな志の高い先輩方や同期を見て自分の視野の狭さを感じた。少しずつではあるが関学サッカー部が私を変えてくれていると思う。

今年のサッカー部が活動する目的のなかに「一体感の可能性を証明する」というものがある。一体感とは全部員が同じ方向に向かい、今できることをがむしゃらにやるということだと思う。そして、その一体感は一朝一夕で作り出せるものではない。部員一人ひとりがサッカー部への貢献の仕方を本気で考えて、行動し、チームと自分と向き合い続ける関学だからこそ作り出すことができるものだ。

この一体感を私は関西選手権で特に感じた。全部員が関学の勝利のために今できることをやっていたと思う。苦しい時にスタンドの応援が何度も私を奮い立たせてくれた。しかし、それでも結果は準優勝だった。一体感の可能性を証明することができなかったことが悔しくてたまらなかったのと同時に、決定的に足りないものがあるのだと痛感した。それはサッカーの実力はもちろん、チームのまとまりもまだまだ足りていなかったということなのだろう。

もうすぐ始まる総理大臣杯では、応援の迫力で、ベンチでの振る舞いで、最後まで諦めないプレーで、一体感を持つことで大学生がこんなにも心が熱くなる試合を作り出せるものだと多くの人に知ってもらいたい。一体感の可能性を証明したい。

「自分のためだけに頑張ることには限界が来る。誰かの気持ちも背負ってひたむきにプレーしなさい。」今となってこの言葉が胸に刺さる。今自分にできることは関学サッカー部の一体感の可能性を証明するために全力を尽くすこと。そして、関学の勝利を願う人達の想いも背負ってひたむきにプレーすることだけだ。

3回生 仲原 潤也

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